her 世界でひとつの彼女
なんてロマンチックで素敵な映画なんだ。目を覆いたくなるくらいの恥ずかしくて繊細な「痛さ」だけじゃなくて、ところどころにユーモアが散りばめられてたのが、とても良かった。アメリカ人にだってあんなにうじうじした人がいるっていうのも、なんか希望が持てた。
しかし、映画っていいなあ。休みの日に誰かと会ったり、映画を観るだけで充実した気持ちになる。深夜、眠る気がしなくていつまでもインターネットを見続けてしまうのは、今日が充実してなくて、なんとなくこのまま終われないからだ。誰だって自分の生に終わりがあることを知っている。そのなかで、できるだけ楽しみたいのはみんな同じだ。たまに気が狂いそうになったとしても、僕たちがいつまでも他者を求めつづけるのは、もう仕方がないことなんだろう。
星8つ。★★★★★★★★ #映画
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