ままごと「朝がある」
ひとりの女子高生が月曜日の朝の登校途中にくしゃみをした、その瞬間がいったいどのような要素でできているのか、そのことだけを70分かけてひとりの男が説明する。言葉の接続詞だけが浮いてるような奇妙なしゃべりかたが一定のリズムを持ってきて、だんだんラップのように聞こえてくるし、実際にラップになっていく。繰り返される言葉のなかに含まれるドレミファソラシドが抜き出されて音になると、こんなふうに言葉が楽譜になるように、あらゆることが楽譜のように見えてくる。くしゃみはどうして起こるのか、色がなぜその色に見えるのか、毎日のなにげない一瞬にだって、等しく世界の仕組みがつまっていることがわかる。それは、誰にとっても同じだけ朝があるということだ。
DVD には収められてなかったけど、この演劇をもっと簡略化した「弾き語り」バージョンがあるらしくて、観てみたいなぁ。こんなふうに劇場じゃなくて、もっと自分たちの生活に近い場所でやったら、どんなふうに見えるんだろう。そして実験段階のようなこの演劇のむこうには、なにがあるんだろうって思う。
演劇
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