マームとジプシー「カタチノチガウ」

マームとジプシーの演劇は、登場人物がよく死ぬ。その死のシーンは、たとえば脚立から飛び降りるとか、銃で撃たれて倒れるとか、かなりあっさり描かれる。かといって生き残っている人たちも、とにかくなんだかつらそうな目に遭っている。生きたまま死んでいる人たちと、死んだように生きている人たち。ここでは生と死は 1 と 0 で割り切れるものではなく、小数点以下の生死のグラデーションのなかで半分生きて半分死んでいるように見える。それが良いとも悪いとも思わない。ただ、死を見つめるということは、死と表裏一体の生を、鏡越しに見つめていることだと思う。自分たちのささやかな生を肯定したいなら、同じだけの死がすぐそばにあることも認める必要があるのだと思う。 #演劇

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