2014/12/02
6人部屋なので、白内障の手術を受けに入院しているおばあさんたちや、がんの治療を続けている30代か40代くらいの女性の話し声や、訪れる家族の声が聞こえる。
窓際のベッドだった。昼間、まだ日が明るい頃は、クリーム色の花柄のカーテンを通した光が、ベッドを囲むピンクのカーテンとの間に光をためて、ピンクの花柄の布団と相まって、やわらかく包むような空間が広がった。そこに悪意はなかった。ここは人が休む場なのだと思った。説明を受けに回っている間の緊張は解けていた。
ここでは9時が消灯の時間で、いま看護師さんが電気を消していった。けっこう真っ暗だ。小さい頃に祖父母の家に泊まりに行った夜を思い出す。一応耳栓も買っておいたけども、なくても寝れそうな気がする。明日は朝から手術で、明日いっぱいは管につながれててベッドから動けないらしい。きっと今日みたいな余裕はないんだろうな。おやすみなさい。
(廊下からおじいさんがたんを吐く音が聞こえる)
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