2014/11/26

丸の内ピカデリーの2階席の最前列に座ると、自分の体が宙に浮いてスクリーンと正面から向かい合ってるようだった。会社を休んで観た「紙の月」にはドキドキした。無駄なシーンや無駄な台詞がいっさいない計算された緊張感のある展開には、いっけん直接的には関係ないように見えるどんなことも、すべて銀行の金を横領した彼女をかたちづくるための理由であったことがわかる。カメラのレンズが切り取る構図によってシーンを切り取ること、そんなシーンとシーンを繋げることで構成する映画だからできることがあったように思う。なんだかすごい映画だった。平日の午前中の映画館はおじいちゃんおばあちゃんたちばかりで、昨日は12時間寝たみたいな話をしていて和んだ。

それから日本橋へ移動して、お多幸っていう良い店名のおでん屋で、とうめしっていうものを初めて食べた。Twitter でフォローしてる人がよく食べていたので、前々から食べてみたいと思っていた。とうめしは、煮込んだ豆腐がまるまる一丁ごはんの上に乗っていて、その汁がごはんに染みこんでいる。どちらかというとジャンクフード寄りな、たぶん卵かけごはんの仲間だなと思った。雨が降ってて師走を先取りしたような寒さのなか、あわせてもらえる大根の煮込みやしじみ汁も大変おいしかった。おでんを何種類か適当に盛ってくれる間違いなさそうな定食もありました。日本橋で働いてたら結構な頻度で昼に食べるんだろう。

日本橋とかいうただの橋を初めて眺めたあと、六本木へ移動してチューリヒ美術館展をみました。有名な人の本物の絵がバンバン飾ってある節操ない展示だったけど、ゴッホとかの筆跡をじっと見つめていると、ゴッホとかの人たちと自分の距離がちょっとだけ縮まったように思えて楽しい気持ちになりました。それから新宿へ移動して紀伊國屋で大学のゼミの先生が Facebook でよく引用してる荒川洋治って現代詩作家の人の本を買った。背表紙にはこう書いてあった。

知らないうちに私たちは、生活のなかで、詩のことばを生きている。しかし、詩とは、なにをするものなのか?その意味を考えることは、私たちと世界とのあたらしい関係をひらくことにつながっている。

これを読んで、自分がいま読みたい本が出版されていることに驚き、感動しました。それから二子新地へ移動して白菜と豚肉を買って帰り、鍋を食べてワイン飲んで暖房つけたら寝てた。

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