ままごと「わたしの星」

演技をするって、どういうことだろう。心を込めて役になりきるとか、真似をするとかいう意味もあれば、たとえば演劇は、内容によるけどだいたい1週間ぐらいの期間があって、そのあいだは1日1〜2回、同じ会場で同じ内容の公演を行うことが多い。観にいく僕たちはそのなかで都合の良い時間に行けばいいけど、役者はその期間のあいだ毎公演おなじように身体を動かしている。公演ごとに細かい演出がブラッシュアップされていくこともあるだろうけど、同じ場所で同じだけの時間を使って同じ内容を演じること、そこには「演技」が自分のこれまでの身体を再現するという意味もあるだろう。人間は機械じゃないから、同じ動きなんてできない。だから、ズレが生まれる。でも、そのズレが生まれる不完全さこそが、裏を返せば人間の身体を感じさせる要素になっていて、壇上で演技をしている役者の身体がわたしと同じ身体を持っていることがわかる手がかりになっている。

「ままごと」の今回の公演は、登場する役者の全員がオーディションで選ばれた高校生たちで、壇上の上でも高校生の役を演じている。踊りも踊るし、歌も歌う。とっても素敵な演劇だから、すごく楽しかったし、やっぱりがんばってる高校生たちを見るとちょっと感動した。でも、そこには演劇のための発声とか、演劇のためのリアクションとか、演劇のための身体があって、高校生の彼らの身体について考えるきっかけがあまりなかったなぁと思った。別にダメだと言っているわけじゃなくて、今日観た素敵な演劇をもとに、自分はなんで演劇を観ることにハマっているのか、そのモチベーションはどこにあるのか考えさせられた。僕は、僕の身体を、誰かのなかに探しているのかもしれないと思った。 #演劇

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