2014/08/14
「あっ」と言って、「ちょっと寄っていい?」と言われるままについていって階段を上がると、こんなところにいかにもな古着屋があって、先にずんずん入っていってしまった。あわてて傘を傘立てに立てかけようとして、傘立てごと倒してしまい、ガシャンと大きな音がした。店の奥から「何かお探しですか?」という声がする。古着屋だと思って入ったけど、店の奥にはギターが何本もあるのが見える。「何かお探しですか?」とまた同じ声がして、谷村新司?似の初老のおじさんがやってくる。別に何も探してない。「夏の服を探してて…」「うちにあるのは全部夏の服なんですけどね」という会話を聞いて笑った。
70年代のデッドストックだというシャツは、こんなのどこで売ってるんですか?と聞いてみたくなるような柄ばかりだった。「ちょっと寄っていい?」と言った張本人は、この店を教えてくれた常連の友達の名前を出して、おじさんと談笑している。「彼、エピフォン買ったんだよ。まだ見せてもらってないの?」エピフォンっていうのは、どうやらギターの有名なメーカーらしい。ギターとかやってると、全然違う世代のおじさんとも話せる話題があっていいよね。看板もないこんな場所で商売しててやっていけるのかなと思ったけど、きっとお金を儲けるとかそういう価値観でここに立っていないんだろう。
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