2014/07/27
土曜日の学食は3時にはもう閉まっていて、誰もいなかった。自動販売機で三ツ矢サイダーを買うと、後ろからいいセンスしてるね!と言われた。学食どころかほかの校舎にも誰も人がいないので、なんだか夢っぽいなと思った。わたしも全然まだ半年だからシステムがよくわかってないんだけど、実はもう夏休みらしいんだよね。ついていくままに「クラブ棟」に入ると、この建物だけ冷房が効いていて涼しかった。まだできてから6年か7年ぐらいだというこの大学は、あらゆる建物が新しかった。
Yさんは、実はまだみんなにはわたしの正体ばらしてないの、といってにやっと笑った。年も31って言うと、えーってみんな言うの。先生も見えなーい!って言うの。なんと言っていいのかわからなかったけど、一応僕も、あ、そうなんですか、でも誰も気づかないなんておかしくないですか?と言った。みんな全然知らないんだよね。そもそもここ、すごい偏差値低いの。だからいろんなところの滑り止めで、しかたなく入ってきてる子たちばっかりなの。なんで来たんだよ!って後ろからひっぱたきたくなるよ。Yさんが背後から学生をスリッパの裏でひっぱたく姿を想像して笑った。
きれいな図書館は学生証がないと入れなかった。Yさんは、じゃあわたしレポート書いていくから、とわざとらしく言って、そこで別れた。Yさんは高校を中退していたから、これが最初の大学生活なのだ。
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