渇き。
暴力があるシーンで、あんまりひどいカットは血しぶきのピクトグラムみたいな静止画に切り替わるんだけど、それは「このカットは暴力です」という説明のようにしか思えなくて、暴力は暴力でたくさんのディテールがあるはずなのに、ピクトグラムになってしまったらひとつの暴力しか見えない。そんな感じで、ハプニングを許さない映画というか、画面の隅々まで全部コントロールしてやろうという気合いがあって、どのカットもひとつの意味でしか見えないように撮っているし、どのシーンも物語の説明でしかないように見えて、血は見たくないし、観終わるころには疲れ果ててしまった。ひたすらつづく貧しい世界の描写が、ただただ喉が渇いているような感じがずっとあって、悲しい気持ちになって、おもしろかった。
星2つ。★★
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