うれしい悲鳴をあげてくれ

「そう。まさに、そうなんだ。
いまの若者というのは、いくらでも暇がつぶせてしまう。いわば、さみしさを感じる暇がないのだよ。
われわれの若かったころを考えてみなさい。
夜は何もすることがなくて、ふと人肌が恋しくなったりしたもんだ。はははは」
「やはり、さみしさがわれわれに結婚をさせたのですかな」
「ええ。そうかもしれません」
「かつて、子は国の宝と言われました。しかし、今の時代は、さみしさこそが国の宝である、と言えるのかもしれませんね」