2014/05/11

休日に何をすればいいのかわからなかった。そうなると、家にいるか、近所の川に行くかぐらいの選択肢しかない。土日とも家にいるわけにはいかないので、川に行くしかない。そこまで考えて、さすがにちょっとヤバイよなと思った。なんとなく悶々として3時ぐらいまで起きてたんだけど、いつもと同じように7時に目が覚めた。美術館に行ってみようと思った。

田園と都市。田園都市線は渋谷に着くと、同じ電車のまま名前が変わって半蔵門線になる。最寄りの駅から30分座ってるだけで九段下に着く。地上に出ると千鳥ヶ淵のお堀が見えた。朝10時なのに日差しが照り返して夏みたいだった。光が反射して水面がきらきら光っていた。

美術館には誰もいなくて、見に来た人より監視してる人のほうが多かった。美術品しかない誰もいない部屋で真顔でじっと座っているスーツを着た人間は、まるでそれを含めて作品のようだった。監視してる人の前を通るたびにカチッと音がする。僕もまた人間だとして数えられているのかもしれない。

すばらしい作品に出会えることができた。誰もいない部屋で、すばらしい作品を、用意された椅子に座ってしばらく見ていた。ひとりでいる時間の贅沢さとはこういうことなのかもしれないと思った。

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