一年前を思い出して

去年の今頃、入社して間もない頃。
入社オリエンテーションで色々なマネージャーの方にお話していただいた。

僕が今でも覚えているのはY田さんのおはなし。

どういう前振りだったかは覚えていないけど(多分、唐突だったと思う)、Y田さんはこう言った。
「(エンジニアとして)自分の欲求のために仕事をしないでほしい。欲求を満たしたかったら、趣味でやってほしい。」

僕は、そのころ学生気分が抜けきれてなくて(今でも残ってるかもしれないけど)「おれは、ここでRubyとかRailsをバリバリやるんや〜」とか愚かなことを思っていた。
( 僕はRailsがダメとかそういうことを言っているのではなくて、ユーザーを無視して技術にのみ囚われていた状況のことを愚かだと言っています。今はRailsのプロジェクトで、その素晴らしい仕組みのおかげで僕のような器量無しでも仕事ができています )

そのときの僕は雷が落ちたような気分だった(だから今でも覚えているのだと思う)。
それから、ずっとそれが心に残っているし、行動にも影響している。

自分の欲求のために仕事をすることが、別に悪いとは僕は思わない(仮にそれが行き過ぎて、ユーザーに不利益になっても、数値や計測の根拠から納得して修正してくれる人ばかりだと思うし)。
結果的にユーザーと自分、両立がハッピーになればよいのだし、好きな技術のほうがモチベーションも高く良い仕事ができるし、仕事は楽しいほうがいいし、自分の欲求も満たせるにこしたことはない。
技術的な挑戦は、まわりまわってユーザーの利益になるかもしれない。

ただ、なんだろうな... ときどき、
(これは 例えば 「強い思い入れ」 が場合によっては 「エゴ」 に見えてしまうようなもので、すごく紙一重で難しいものだから、そういう言い方をここでしてしまう僕を許して欲しいのですが)「これはエゴなのではないだろうか?」とか「引き下がれなくなって意地でやっているのではないだろうか?」とか「自分の居場所を残すために動いたのではないだろうか」と思ってしまう瞬間があって、そういうときにY田さんのようなことを言ってくれる人が中にいると思うと、なんだか良い感じに調和されているような、安心を感じている自分がいたんです。

Y田さんが退職される話を聞いて、僕は会話したことは一度か二度くらいしかないし、交流もほとんどなかったけれども、なんだか、とても残念だとおもってしまったのでした。

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