ICELAND-COOKIES. という革命

ICELAND-COOKIES. は、僕が働いている会社の先輩の、ひとりの女の子が発行しているフリーペーパーだ。まだ第1号しか発刊されていないけど、これから毎月発行される予定らしい。創刊号は「アイスランド特集」で、A4 サイズに表は3色・裏は2色刷りの両面印刷1枚。内容は、まず行ったことがないアイスランドという国の首都について書いてあり、さらに温水プールと温泉について、裏にはアイスランドに関する本の紹介と高校生のころにジャケ買いした CD のレビュー、そして編集後記が書いてある。

僕は、ICELAND-COOKIES. は革命だと思っている。どのレベルの革命かというと、クーデターに近い。または、大貧民の「革命」のような、世界に対する挑戦だと思う。ああ、そういうことができるんだ、と思わせる、視点をひっくりかえされてしまうような革命。なぜこのメディアは立ち上がったのか。なぜアイスランドなのか。自分たちが暮らしている同じ世界を、いったいこの人はどのように見つめているのか。それらの疑問は、このフリーペーパーの内容をよく読むと実は丁寧に説明されているのだけど、まったく唐突すぎると思う。次元の裂け目だと思う。いったいアイスランドはどこにあるんだろう?

ICELAND-COOKIES. はどこで読めるのか。それは東京のユトレヒトをはじめとした国内7箇所で手に取ることができる。まるでばらばらに散らばったクッキーの破片のように、日本のあちこちに自分の分身としての種を蒔いて、知らない誰かとの出会いを待っている。他のフライヤーに混ざって棚のなかに並びながら、なにかのきっかけを待っている。そうやって、まだ見ぬ他者を想像したり、きっかけになって何かがはじまって、行ったことがないどこか遠いところ(=アイスランド)に連れて行かれることを想像したりできる。

それがいったい何にもならなくても、なにかをつくること。つくることの過程で世界や他者と向き合って、何か自分を越えていくようなものを発見して、僕たちは成長していけること。ICELAND-COOKIES. という革命は、そういう自分たちの手で世界を変える方法を教えてくれていると思う。

http://iceland-cookies.org/

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