2016/06/27

コミティアか何かに出すつもりで自分で入稿したらしい冊子が、印刷所から100冊届いた。ダンボール箱をあけて1冊を手に取る。

  • A6版程度
  • 本文はアドニスラフみたいな紙
  • 100ページはあり、それなりの厚み

内容はなんなのか(自分で作ったのに覚えていない)。自分で書いた散漫とした文章が延々と続いている。ほぼ日記みたいなもの。一貫したテーマがあるわけでなく、なぜ過去の自分はこれを冊子にしようと判断したのか……というような内容。本人が見てもまったく面白くないし、これを誰かが買うというビジョンは当然まったく想像できない。しかも100も刷ってるし……。イベントまではまだひと月半あるが、これを出すわけにはいかない。ダンボール箱のなかに詰まっているこの100冊はどうしよう、資源ごみとして処分する以外にどうにもできないな……というところで目が覚めた。

大学在学中から今に至るまで、卒業研究の発表を目前に控えているのに何も出せるものがない状況にいる、という悪夢を頻繁に見てきたのだが、今日の悪夢をもって、卒研悪夢から卒業できたみたいな気持ちになった。卒業して5年経っても同じような夢を見てしまうのは、卒研以上に追い詰められるような体験をしてないからなのでは……といつも情けない気持ちになっていたが、ここ1年半くらいで何度かやってきた冊子作りがついに実を結んだかたちだ。それぞれの冊子の出来はさておき、無理して取り組んでてよかった。まあ、卒研悪夢を見る可能性は全然残っているのだけど。卒研悪夢はもういい。名残惜しさとかないのでもう見たくない。ゴミ冊子悪夢も見たくはない。

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