2016/01/24

以前に時里充さんとなんかで話してたときに、テプラって打ち込んだ文字がビニールテープに印字される機械があるけど、あれで印字した文字を貼りあわせて詩集を編んだらいいんじゃないかということになって、突然そのことを思い出して、結構いいアイディアなんじゃないかなと思った。文字が紙に印刷されているとき、文字の厚みは紙に依存するというか、紙と文字は一心同体で、文字を横から見たらどうなるんだろう?というと、パラッパラッパーみたいにぺらっぺらなのかもしれない、しかしテプラでビニールテープに印字した文字が紙に貼ってあるとき、文字はやっと紙から離れて、文字自体の厚みを手に入れることができるんじゃないだろうか。2次元だけど3次元というか、厚みを持った2次元みたいな。

ことばに重みがあるのかというと、それはことばの意味によるけれど、ことば自体には物理的に重みがあるのか、ことばに質量はあるのか。「質量をもったことば」は、もしかしてそれは文字ではないかもしれないけど、横から見たり、手に取ってみたりすることができるのかもしれない。「質量をもったことば」を想像するとき、もしかしてそれは文字ではないかもしれないけど、ぼくは詩を書けるようになれるんじゃないかと思う。

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