孤独の太陽について
「祭りのあと」もどうせなら入れて欲しかったけど。
「月」「真夜中のダンディー」のような、後年のシングル「東京」に繋がるような"ちょっとダークな感じ"、桑田佳祐のソロってこうだよねという勝手なイメージがある二曲がきちんと入っているけれど、
「エロスで殺して(ROCK ON)」のようにサザンオールスターズでみせる"ちょっとえっちでおバカな明るい感じ"もあり、
「漫画ドリーム」「貧乏ブルース」、そして「全ての歌に懺悔しな‼︎」のように"誰か/なにか、を皮肉って歌い上げる感じ"がきちんと入っている。
私はその中でも「鏡」のどうしようもない感じがすきだけど(今でもラブソングのオールタイムベスト。は桑田佳祐の「鏡」だと思う。テーマが自己との対話であっても!)。
とにかく桑田佳祐のソロ作を聴きたいというひとがいたら、別にMUSICMANでもROCK AND ROLL HEROでもいいけど(前者は「月光の聖者達」、後者はタイトルトラックがキラーチューンだと思う)、(たぶん)明確なキラーチューンを持たない(からこそバラエティに富んだ)「孤独の太陽」を薦めたくなる。