今日は久しぶりに大学のバレー部時代の先輩キャプテンに会いに行く。
先輩は美人で朗らかで前向きで聡明で、その上天然ボケという非の打ち所のない人だった。この先輩の、カリブ海の青空みたいな笑顔にやられて、ほぼ初心者なのにバレー部に入ってしまったのだった。
私を入れて7人しかいないバレー部は、キャプテンがすべての練習メニューを考えていた。
その中に、「ワンマン」という地獄のメニューがあり、キャプテンはそれが大好きだった。ボールを投げる人とレシーブする人が一対一で向き合い、ボールを投げる人は、レシーブする人がいる場所と真逆の方向にボールを投げ続ける。天井高く、絶望的に届かない場所に投げられるボールを見て、これは完全にしごきだ、とんでもない部活に入ってしまったと後悔した。しかしそんな殺人ボールを投げる時のみならず、レシーバー側になった時ですら、底抜けに明るい青空のような笑顔を浮かべるキャプテンには、どうやったって抗えるはずもなかった。
つづく
(続きません)
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